拙著「戦う者たちへ」の第4版が11月20日発売開始されます。
今回は、神谷宗幣氏との対談が収録されております。
《追加された対談の前フリ(抄)》
「戦う者たちへ」が初版で出てから15年が経過した。当時この本で指摘した憂慮が、現在は大きな社会問題として顕在化している。他方、こうした問題に関心を示す人が稀有だった当時に比べると、現在は多くの国民が日本の抱える根本的問題を認識しだした。このような国民意識の改革に大きな影響を与えている一人が神谷宗平氏である。
神谷氏との親交は、2018年9月29日、氏の主催する「CGS通信講座」にゲストとして呼ばれたことがきっかけである。この時の対談の中で語ったように、私たちの共通認識は、祖国日本再生のための具体的行動の必要性であった。私は「国際共生創成協会熊野飛鳥むすびの里」を立ち上げようとしており、神谷氏は学校設立など教育を中心としたプラットフォームを立ち上げようとしていた。その後、神谷氏との交友は進化し、現在の参政党創設にあたっては、わざわざ熊野飛鳥むすびの里までおいでいただき意見交換をさせていただいた。その時、私は率直に「戦後体制の枠組みの中での政党政治では日本は変えられない。それを打破する活動が必要だ。」という持論をお話しした。その後、神谷氏を中心に結党した参政党の動きを見ていると、国民意識の改革の中から、日本再生のための新しい政治活動の動きを模索しているように思える。
私は、日本の在所共同体のモデルとなりうる熊野飛鳥むすびの里の活動を通じて全国に仲間を増やしつつ、日本文化を基盤とした地域共同体の建設に取り組む全日本ネットワーク「日本自治集団」を令和4年に結成し、日本としての伝統的文化秩序を取り戻す活動に邁進している。さらには、世界民族がそれぞれの伝統文化に基づいた国家を基盤として独立し、相互の異なる文化価値を尊重する国際社会を創造するための活動も視野に入れた国際交流も開始した。
そうした二人の現在の行動の原点ともいうべき対談を「第4版のあとがきに代えて」収録できることは意義深いことだと思う。願わくば、お互いの志を「祖国日本の再生」という形で結実させたいものである。




