報道カメラマンの横田徹氏が、英語字幕付き「サムライ精神を復活せよ」である「Revival of Samurai Spirits」を製作した」くれましたので、
英語ホームページに掲載しました。
http://musubinosato.jp/en
youtubeのリンクは以下です。
この度、「サムライ精神を復活せよー宇宙の屋根の下に共に生きる社会を創る/荒谷卓著」が、並木書房から出版されます。
おやじこと荒谷卓が、自衛隊に30年、明治神宮に10年、一貫した目的で生きてきた結果、なぜ「熊野飛鳥むすびの里」を創設したかがわかる本です。
近日中に書店、ネット上での予約が開始し、2月5日からはamazonで販売開始となります。
以下、新書の「はじめに」から抜粋。
私は、平成20年に自衛隊を辞職し明治神宮に奉職しました。そして自衛隊での体験を総括し自らの生き方を確認する意味も込めて、『戦う者たちへ』を発表しました。
本書『サムライ精神を復活せよ』は、武道場館長としての10年間の体験を踏まえ、あらためて自らの生き方を内省し、今生において私が同志と共に為すべきことを整理したものです。
私は「至誠館」での10年間、武道を通じて日本の伝統的精神文化を国内外の人々に発信し、いま世界が必要とする崇高な価値観があることを伝えてきました。とくに海外での手ごたえは想像以上のものがありました。その一方で、せっかく世界の人々が日本の精神文化の価値観に気づき関心を持ってくれているのに、当の日本人が自分たちの文化を忘却し自覚できないばかりか、戦後は卑下する傾向さえあります。
そうした日本人に、今いちど日本文化を再考し、よりよい社会の創造に取り組んでもらいたいとの思いで本書を執筆しました。
私の文章は論理的ではなく感覚的なので、真意がうまく伝わらないのではないかと危惧していましたが、前著『戦う者たちへ』を発表したことで、多くの敬愛すべき同志と知り合うことができました。これは、私の人生にとってたいへん幸せなことでした。
私は 一武人であって、神道、哲学、社会学について学術的に論証することはできませんが、それでもこの原稿を公にするのは、同志とともに夢を実践したいという強烈な思いがあるからです。
本書は五つの章から成ります。
第一章「学び─自分の成長を実感する」では、問題意識の所在と人間の成長について論じています。
第二章「中心と循環─産霊(むすひ)の思想」では神道について
第三章「強さと道義」では武士道について
第四章「伝統精神を継承する」では社会思想と歴史について書きました。
第五章「和する社会を取り戻す」では全体のまとめと生き方について述べています。
願わくば、まだ見ぬ同志の笑覧をいただき、私たちが目指す「宇宙の屋根の下に共に生きる家族のような社会を創り為す生きざま」に共鳴していただきたいものです。
自衛官合宿の中日に、大又川で禊をしました。
ここ熊野市飛鳥町小坂の寒さは厳しいですが、参加自衛官の強い希望で体の感覚がなくなるような冷たい水の中、「大祓の詞」を全員で奏上しました。
清々しい禊でした。

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何かをやろうと思い立ち、あるいは、自分が正しいと信ずることを遂行しようとしても、最初から最後まで万事うまくいくことはありません。数々の障害にぶち当たり、時には何かを犠牲にしなくては前に進めない状況に出くわすこともあります。
自分より強い相手が自分の進路に立ちふさがれば、自分の意志を放棄するか、負けを覚悟で戦わなくてはならないこともあるでしょう。たとえ覚悟ができて戦っても、その覚悟が一時の興奮であったり、他者から命ぜられたものであれば、戦いの最中に何のために戦っているのかわからなくなってしまうことすらあります。
どんな状況にあっても冷静に考え、適切な判断が下せ、身体が自由に動くようにするためには、事前に自分が守るべきものをしっかりと定め、それ以外のものは捨てても悔いのないような心境になっていることが重要です。
そんなときに役に立つのが禊です。武士が朝夕に禊をしたのは、常にそのような心境でありたいと考えていたからです。
冷たい水に身をさらすことは、自分の強さと弱さに対峙することであり、自分自身の内省につながります。自分の考えは本当に正しいといえるのか、身を削いで自問し、自らの内にある
「直霊(なおひ)」に問うのです。
「そんなつらい思いをするならやめる」という程度なら、最初からやる価値がないか、本気でやる気がないのです。
身を削ぐような冷たい水に身をさらし、「直霊」に問いかけて、自分の思いを成し遂げようとすることに確信を得たならば、迷わず毅然として実行に移します。自らの雑念を禊みそいで「直霊」を発露し、神々に近づいた心境の自分でいれば、自分はもとより、周りの人々や、時には敵対する人さえも清々しい気持ちにさせます。
~動画の紹介文より~
武士道を世界に伝える荒谷卓氏(元明治神宮武道場至誠館館長、元自衛官)が語る、古事記と日本人の魂。日本の武道の精神は、日本固有のものではなく、世界でも共感を得ていることは、多くの日本人が知らないことである。
日本には今も、古来より現存する神々のこころがあります。しかしそれは宗教(一神教)時代以前の世界各地にも存在していたものなのです。
武道(BUDO)を通じて会得した、世界共通の価値観(一体となる心)を、荒谷館長がお届けします。