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カテゴリー: 活動報告

むすびの里文化講習会「熊野の古社巡りと伊勢神宮参拝」終講

11月22日~24日までの文化講習会が終講しました。
御代代わりの年の大嘗祭を祈念しての講習会。
講習では、日本の「祭」について講義しました。

「祭」の意義は、神人合一に有ります。
神と人とが共同で作った食物を神饌としてお供えし、お下がりを直会で共に食するのが祭りです。

大嘗祭の「嘗(なめ)」は「なめる」「味わう」の意味があり、饗(宴)と同意義です。
何を共に食すかと言えば、その中心は「お米」です。
天照大神の「斎庭の穂の神勅」に従い、稲作を日本に御弘めになったのが天孫の御使命だからです。
即位の礼で形式的には天皇に御即位されましたが、大嘗祭で皇祖皇宗の御霊と共食・共寝することで一体となって、心身共に真の「天皇」に御成りになるのです。

これは、天皇だけではなく、われわれ国民も同じです。
祭りを通じて祖先の霊と一体となります。祖霊をお呼びして共食・共寝するお盆や正月の行事がそれです。

今回は、大森神社のどぶろく祭りに参列しましたが、土地の人々がその土地の神様の力添えで作ったお米から新酒を創りお供えし、その御神酒を神と饗宴するこの祭こそ伝統的日本の祭の姿です。

「報本反始(本に報い始めにかえる)」。天地自然と祖先の元々に感謝し報い、万物の生まれた初めに思いを致す。
そのために神人一体となるのです。
この事によって、今の私たちの為すべき使命が自ずと理解でき、未来を創造する力を得ることができます。

【熊野の古社巡り】


大森神社どぶろく祭


丹倉神社


大馬神社


飛鳥町大又の庚申様

熊野飛鳥むすびの里開設1周年記念行事

11月4日、国際共生創成協会「熊野飛鳥むすびの里」開設1周年記念行事を催行しました。
当日は、朝からの快晴に恵まれ、地元熊野の皆様や、北は北海道~南は沖縄から150名を超える多くの皆様にご参集いただきました。

朝10時、むすびの里「韴霊武道場」にて神道式祭典と執り行い、武道場の神棚に祀る天照大神様、韴霊大神様、飛鳥神社の御祭神に感謝と「世のため人のため力を尽くさせたまえ」との誓いのご報告をしました。
引き続き、道場に通う小学校1年生から75歳までの門人全員が演武を奉納。

その後、むすびの里の井口桂子さんと鈴木ふみえさんの「天の岩戸開き」をテーマにした創作ダンス、沖縄出身のシンガーソングライターMAICOさんの弾き語り、熊野の伝統太鼓「鬼城太鼓」の皆さんによる太鼓の演舞を「むすびの里」山の大神様に奉納しました。

最後は、むすびの里「保食(うけもち)の館」で祝賀会食。地元遊木漁港の伊勢エビ等の魚と寿司、赤倉水産のアマゴ、大又川のアユ、飛鳥の猪と鹿のジビエ等をふるまいながら盛大に直会をしました。

振り返れば、この1年、地元の皆様に飛鳥での生き方を教えてもらい、また、この1年で150名を超えた「むすびの里」の仲間の皆様のご支援を頂ながら、1日1日精一杯働きながら「人の和」「御先祖様の御恩」「自然の神々の恵」のありがたさが実感できました。

全てをマネーに換算する交換価値のルールは辞め
万物万象に対する「報恩感謝」を大事にして
支配構造の文明から離れ、共生共助の「地域文化」の中で暮らし

周りの人々、自然、宇宙全体生かされていることに感謝し
同時に、周りの人々、自然、宇宙を生かすために力を尽くし

他者の犠牲の上に成り立つ見せかけの成長ではなく
森羅万象が一体となっった本当の成長を果たしていく

そのような社会、そのような国、そのような世界創りのために、また今日から一日一日、がんばります。

秋の武道合宿終了

9月21日(土)~24日(火)の武道合宿が終了しました。
今回の武道合宿は、文化研修のない稽古三昧のプログラムでした。
また、台風17号の通過に伴い、禊行は最終日の1回のみとなりましたが、朝、午前、午後と1日3回7時間の稽古ができ充実した内容となりました。

これまでの武道合宿参加者から「定期的に武道講習会を開催してもらいたい」との要望があり、以下のように武道講習会などを開催することとなりました。

① むすびの里武道教室
毎月、第1土曜日14:00~16:00開催
初回の稽古は、10月5日(土)14:00~16:00 
・むすびの里武道教室門人は参加自由
・それ以外の方は事前申請の上1回2,000円の受講料で稽古可

② 東京荒谷流武道教室
今後、不定期ではありますが、講演等の出張にあわせて東京での武道教室を開催する予定です。
講習希望者が多くなれば、定期講習も検討します。

③ 荒谷流武道審査会
むすびの里武道教室門人に対し、12月7日(土)14:00~16:00「初伝」及び「中伝」の審査会を実施します。

*むすびの里武道教室
毎週水曜 15:30~16:30、17:30~19:30
毎月第1土曜日 14:00~16:00(10月より)
中学生以下 2,000円/月
大人    4,000円/月 
入門料5,000円(熊野市在住の方は無料)

秋の文化講習会終講

9月14日~16日に開催した「秋の文化講習会」が終講しました。
御代替わりの年、「天皇とみことのり」について講習しました。
天皇の御位とはどの様な意義があるのか、そして天皇の祈りは「みことのり」として顕されること等、現代の日本人が忘れかけている自らのアイデンティティーについて、御歴代天皇の「みことのり」を紐解いて勉強しました。
私たち日本人は、長い歴史の間、自らの意を宣る「いのり」を自らの規範「のり」としてきました。これは、きわめて自律的民主的社会規範です。
法治主義あるいは立憲主義のように、法の絶対的強制力に従属する他律的社会規範とは異なります。
そして、天皇(すめらみこと)の祈りは「みことのり」として顕され、それに国民が自主的に賛同するところに君民一体の国柄が形成されてきたのです。

特定の文化規範を普遍性があると称して、他の文化規範を排除し占領支配することを正当化する「文明論=グローバリズム」の時代は新自由主義による地球荒廃で終わりを迎えるでしょう。
そして、人類と地球の未来を健全に育む時代は、それぞれの地域の文化規範を尊重しあう「文化論=ローカリズム」によって再生されます。
私たちは、改めて、文明によって歴史的に消去されてきた私たちの文化価値を再認識しなくてはなりません。

今回の講習会の最後は、三石学さんによるご案内で熊野古道伊勢路の観音道~松本峠を散策しながら熊野の文化を学習しました。
その折、三石さんが「人が歩いてこその道。歩かなくなれば道はなくなる。」という言葉に大いに考えるところがありました。
日本人が歩いてきた道を現代の日本人は歩いていないのではないか。だとすれば、日本人が数千年にわたって作り上げてきた道はあっという間になくなってしまう。つまり、日本も日本人もいなくなってしまうのだ。
熊野古道を歩きながら考えたこと。
それは、日本人が、日本人で在り続けるためには、日本人が数千年にわたって歩き続けてきた道を私たちも歩くしかないのだと。

第7回むすびの里勉強会終講

9月7日(土)、第7回目の勉強会では、「金融」について松尾雄治さんにご講演頂きました。
実体経済の300倍ものマネーが、毎日賭博のように運用されている市場の実態と、そんなリスクの高い市場に国民の財産を放り投げている日本の実態についてわかりやすくお話しいただきました。

冷戦の終結とともに、世界は新自由主義(市場原理)を世界秩序として動き出しました。同時に、日本は、米国にとって対ソ戦略上の役割がなくなり、長期投資の草刈り場と化しています。
日本にとっての現実的最大のリスクは、中国でも北朝鮮でもなく、市場と米国であるということがよくわかりました。
金融・経済、安保・防衛等あらゆる面で対米自立こそが日本の課題であり、そのためには日本人が日本の伝統文化に立脚した思考と行動をとらなくてはなりません。
特定の文明が世界を支配するという文明論の時代は終わり、それぞれの地域に根差す伝統的文化を尊重しあう世界を創るときが来ました。

「むすびの里」は、世界の人々が自然とともに睦合える世界創りのため頑張ってまいります。

なお、講演の内容は、仲間の皆様に限定して配信いたします。

奉納

昨日、採れたお米を精米して飛鳥神社に奉納いたしました。

飛鳥神社の前の1反分の田んぼを使わせていただき、代搔きから田植え、そして稲刈り迄の間、神々と共に花尻さん桑原さんそして仲間の皆さんのお力添えで無事にお米を育むことができました。
誠にありがとうございました。御礼申し上げます。

田んぼを通じて、多くのことを学ばせていただき、ようやく日本人に成れたように思います。

来年は、本郷の飛鳥神社から北の5反分の田んぼを復活させたいと思います。
来年もまた、精一杯力を尽くしますので、よろしくお願いします。

夏の武道合宿終講

8月9日~12日の間開催した【夏の武道合宿】が終講しました。
募集定員を大幅に超過し30名の参加でしたが、素晴らしい「むすびの縁」ができた合宿でした。

合宿期間中は、鹿島神流、合気道を中心に稽古し、三石学さんの案内による熊野古道の文化研修、禊行、大又川の川遊びなどもできました。



不完全な人間故少しでも修行研鑽し、世の為人の為になる人物に成る。
そのための気力、体力、胆力の養成を目指した合宿でした。

合宿に参加していただいたみなさん。ありがとうございました。
ご支援、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

 

第6回むすびの里勉強会終講

8月3日、定例の「むすびの里勉強会」が開催されました。
今回は、熊野市議会議員の久保智さんに「地方行政」について講話をしていただきました。

地方行政の抱える厳しい状況や制度上の負のスパイラルなど、数々の問題点と、また、そんな中でも頑張っている地方の取り組みなど具体的事例をもってわかりやすく説明していただきました。

「むすびの里」の活動は、いわば地方自治の中の住民自治を目指すものです。
明治以降、強力な中央集権化が進み、最近では市場の力が地方自治を侵食するようになりました。

このような構造的問題にどのように取り組むのか。

私たちの目指すのは、中央や地方の行政府に頼ることなく、また、市場の影響を排除すべく、住民自治の輪を広げることです。
財政や経済主体で物事を考えていたのでは、地方だけではなく国も滅びてしまいます。

私たちの祖先が築いてきた豊かな文化を守ることにこそ主眼を置くべきです。

自治の問題については、今後も主要なテーマとして取り上げていきたいと思います。

なお、今回の勉強会の内容は、仲間専用ページでご覧いただけます。

夏のキャンプ講習会終講

7月26日~28日に開催したキャンプ講習会が無事終了しました。

ちょうどキャンプ開催に合わせて台風6号が熊野を直撃しましたが、2泊ともテントで宿泊する強者もおりました。
幸い、キャンプ2日目には雨風も止み、予定通り、コンパス・ナビゲーションと大又川での川遊びもできました。

今回は、3歳の猿田なおき君や、中学生の生物博士こと相羽完太郎君などユニークな参加者もいて、とても楽しいキャンプでした。
参加していただいたみなさん、ありがとうございました。