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クリミア訪問記

9月12日から26日まで、ロシアのクリミアとモスクワに行ってきました。

モスクワ~シンフェロポリ(クリミア)間は鉄道で片道1800キロ36時間の旅でした。

私達をクリミアに招待してくれたのは、私の武道の弟子で、クリミアで武道場を運営するアンドレイ(愛称サーシャ)さん。サーシャさんは、オデッサ生まれ、ドンバス大学で地質工学の博士号を取ったウクライナ人で、14年前から、彼と彼の奥さんのライフ・ワークであるクリミア南部にある古代山地の地質調査の為、ゲネラリスコエという小さな村に自分で建てたという家に家族4人で暮らしています。

クリミアは、夏は観光客でごった返しているので、観光ピークを避けて行ったのですが、やはり観光客でにぎわってました。初日はヤルタ、二日目は、クリミア南東部のビーチに連れて行ってくれました。クリミアはシャンパンとワインの産地で、特にこの地域のアブラウ・ドゥルソのシャンパン工場で生産されるシャンパンが有名だそうで、2時間ほどシャンパン工場の見学と試飲をしました。その後、「ニコライ皇帝の秘密のビーチ」と呼ばれる観光リゾート地にボートに乗って上陸、2時間ほど海水浴を楽しむ。このビーチだけでなく、黒海沿岸の各ビーチでは、海岸でイルカと遊べるので人気です。子供から年寄りまで、多くの人がのんびりくつろいでいました。日本でのクリミアの報道を見ていたら、全く信じられない光景です。豊かで平和でくつろげるリゾート地、これが実際のクリミアです。

滞在間、サーシャさんに、今のウクライナについて尋ねてみると、即座に「ナチズム!」と怒りを込めた返事が返ってきました。彼自身は、ウクライナの政府転覆以前にクリミアに移住したので安全だったが、ウクライナの親族や知人は、現政府による虐待やナチ組織の攻撃を受け、ほとんどがドンバスやロシアに避難したそうです。何しろ、ロシア語を話しただけで捕まるというのだから異常です。ドンバスに残った人たちは、今でも欧米諸国がウクライナに支援した武器を使った砲撃やミサイルによる攻撃があるそうで、ウクライナが一刻も早く、元通りの正常な国になることを強く望んでいました。

日本に帰ってきて日本の報道を見てびっくりしたのは、私たちがクリミアに滞在している間に、ウクライナがクリミアを攻撃し、「この攻撃でロシア黒海艦隊の司令官が死亡した!」とか、「死んだはずの司令官が翌日の会議に出ている!ロシアの陰謀か?」といった内容でした。嘘をつくにもほどがあります。ロシアでは、テレビが40局以上あって、ニュース専門のチャンネルでは、毎日、ロシア軍とウクライナ軍のリアルタイムの状況が報道され、このようなミサイルやドローン攻撃もマップ上でわかり易く表示されています。これほどわかり易い報道を、なぜ日本のメディアは紹介しないのか。しかも、いかにもウクライナ軍が優勢なような報道ばかりだが、軍事の事が少しでもわかっていれば、ウクライナ軍がロシア軍に勝てるはずがないことぐらい常識です。そんなことが出来るのなら、ウクライナより強い日本は、日米同盟などなくともロシアにも中国にも勝てることになります。言っていることが矛盾を超えてばかげているとしか言いようがありません。また、ロシアは報道統制が強烈で、国民は何も言えないというような印象を与えていますが、それを言うなら日本の事ですね。例えば、俺がロシア訪問している間に国連総会が開催されていました。ロシアのテレビでは、毎日その総会の議論がほぼ全て放映され、もちろん、ゼレンスキーのスピーチも全部放映されていました。つまり、ロシアにいれば、世界のいろいろな論調が普通にテレビを通じて一次情報で確認できます。では、日本ではどうでしょうか。国連総会で何が議論されていたのかを国民は知っていますか。ロシアのラズロフ外相のスピーチでは聴講者が満席だったが、ゼレンスキーでは半分以下、岸田総理に至ってはほぼ空席。この様な世界の趨勢を日本人はちゃんと認識できていますか。ロシアのことが知りたければ、ロシアに行って見てきたらいいじゃないですか。一般の観光客が行けるのだから、報道に責任を持つ者は、当然ロシアに行って事実を確認して報道するべきですね。

大東亜戦争で英米と戦っていた時の日本人は、英米が自分たちの価値観と利益のために他の国を管理することに反対していました。そのため欧米諸国に植民地化されたアジア諸国の解放を目指して戦ったのです。今は、プーチン大統領が、当時の日本と同じように、夫々の国はそれぞれの国の伝統と文化価値に従って存在すべきで、特定の国が世界を管理するべきでないと言っています。現在、米国が正しくてロシアが悪いという人は、大東亜戦争は日本が悪くて米国が正しいと言っている人と同じです。つまり、本物の反日日本人ですね。

かつて、勝海舟はこんなことを言ってました。「世界の政治は一国に左右されるものであってはならない。世界の事情をよく知って大道を悟るならば、一国を指して恐れはばかる必要はない。また、先方のことも知らずに外国のことを蔑視するのは公道公言とは言えない。どの国に対しても同じように道理を正すこと。これがわが皇国の見識である。」と