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第13回むすびの里勉強会終講

今回は、拉致問題をテーマに荒木和博さんの講話を伺いました。
長年の調査に基づいた具体的な事例を紹介しながら、北朝鮮による日本人拉致の実態をお話しいただきました。
結局、政府に期待しても何も進展せず、国民の主体的問題解決へのアプローチが大事である旨の結論でした。

私は、拉致問題にしても現在のコロナ対策にしても、根本の問題は同じではないかと思います。
自国領土から自国民を拉致されるようなことがないようにする努力も、コロナウイルスの感染拡大のような事象にタフな態勢作りも、福島原発事故の体験をしていても次に同じ原発事故が起きた時の対処態勢は何も整備されないまま、「危ないことは見ないようにする」姿勢を変えていません。つまり、リスクに対して何もしていないことが最大の問題です。
それは国の問題であると同様に国民の問題です。危ないことは、すべて国や自治体等他者に頼る姿勢が、そのまま国の政治にも反映されています。

日本という国が、世界最長の歴史を築いてきたのは、リスクに強い社会の文化慣習があったからです。
しかし、それが戦後急速に失われつつあるのではないでしょうか。
リスクはいくら回避しようとしても起こりうるものです。
安全を確保するためには、リスクを回避するのではなく、リスクに強くならなくてはいけません。

そうしたことを改めて考えさせる勉強会でした。

荒木さんの講話の動画は、仲間専用ページにアップいたします。