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むすびの里の「みことのり」講習会終講

3月21日~24日まで開催した「むすびの里の『みことのり』講習会」が終講しました。
高校生から69歳の方まで、また、ご夫婦での参加も4組、計14名の参加をいただき終講いたしました。

今回の講習会では、日本史を「みことのり」の視点から講習しました。
日本は、万世一系の天皇をいただく世界でもっとも歴史が長い国、と言われますが、多くの方が、それを概念的あるいは形式的にとらえているのではないでしょうか。
しかし、神勅から御歴代天皇の「みことのり」を一つひとつ読めば、すべての天皇様が、皇祖皇宗の御意志を継承し、おおみたから(国民)の慶福を自らの御使命として全身全霊を傾けてきた歴史が具体的にわかります。
国民の側もまた、こうした天皇の大御心に対し、少しでも報いたいという高貴な「報恩感謝」の精神文化を持っていたからこそ、日本は君民一体であらゆる国難を乗り越え弥栄の道を進んで来れました。
このことが、参加した皆さんに伝わったことは何よりでした。
「天の下に一つの家のような国を創り為す」という神武建国の崇高な理想に向かい、一人一人が日々努力する。
できるかできないかなどという合理的な判断ではなく、それが正しいから一歩でも進めるように努力する。
これが、日本人の美しい生き方です。

また、研修期間中に、四半世紀にわたり熊野古道の整備や研究に取り組んできた「熊野古道の語り部」三石学さんの案内による熊野史跡研修も執り行いました。
私たちが気が付かずに通り過ぎてしまうような小さな歴史の遺跡を、丁寧にわかりやすくご説明いただき、参加者全員、熊野の歴史に感銘を受けました。

講習会の最後は、有志の皆さんによる「禊行」。
まだまだ、朝の気温は2度。瀬織津姫(せおりつひめ)が坐す様な大又川の速川之瀬の中で「禊」し、清く明るく正しく直き気持ちになりました。

講習会の中日には、菅家一比古先生の率いる「美し国」の皆様や、飛鳥の地元の皆様との合同懇親会も開催しました。
『むすびの里』では、このように、多くの方たちの「むすび」を創り、よりよい社会の創造の輪を広げてまいります。